山崎祥之 YOSHIYUKI YAMAZAKI
コピーライター・プランナーを経て、(株)サニーサイドアップにPRプランナーとして参加。
同社のゲリラ的な話題づくりやJリーグ関連の選手プロデュースに関わり、アトランタ五輪日本代表キャプテン前園真聖、同じく日本代表で後にイタリアセリエAで活躍する中田英寿ら所属アスリートのイメージ戦略の中核を担う。
インターネットでの個人メディア化の成功例となった「nakata.net」や選手個人によるワールドカップ関連施設として世界的に話題となった2002日韓ワールドカップのホスピタリティセンター「nakata.net cafe」、民事再生法の対象となった東ハトに中田英寿がチーフブランディングオフィサーの肩書で就任し、再生の象徴として活動するプロジェクト等に参加。また99年には俳優の別所哲也と共に日本初の短編映画祭「short short film festival」、03年には「中国映画祭」のプロデュースに関わる他、乙武洋匡、大黒摩季などのアーティストプロデュース業務にも多数関わる。
2003年にはコミュニケーション戦略構築、コンサルティングに特化した有限会社パルチザンを起業。ノウハウがクライアントに蓄積する形での協働をポリシーに企業・商品・施設・地域・大学のブランディングや広報組織のインキュベーションに関わる。2007年には同様のコンセプトでキナックスホールでィングスを福岡に設立。
また現在もサニーサイドアップの社長室プロデューサーの立場でのプロジェクトも継続、その他スポーツ領域では日本プロ野球選手会を2000年よりサポート。2004年の近鉄とオリックスの合併に端を発する球界再編問題勃発時には、古田敦也選手会会長(ヤクルト)らと共に、ファンを無視した性急な球団削減や1リーグ化に異を唱える世論形成を行い、球界史上初のストライキを経て獲得した圧倒的な世論の支持を背景に、その後も選手会を通じた球界発展、野球振興、ファンコミュニケーションイベント等のプロデュースを行う。
経済産業省や内閣府との連携も多く、クールジャパン関連のプロジェクトや2011年以降は、東北復興プロジェクトやポスト2020を見据えた人づくりプロジェク等に関わる。沖縄ではスポーツインテリジェンス構想提案を契機に、内閣府沖縄総合事務局と共に沖縄スポーツ産業振興に関わる。
2013年には東日本大震災、原発事故風評被害対策を目的とした福島県初の情報発信戦略アドバイザーに就任。その他省庁委員会メンバーや、地方自治体アドバイザー、(株)九州電力有識者会議など民間を含めた情報発信アドバイザーなどを歴任。商業アニメ公開100年となる2017年にはアニメ業界が次の100年を考える「アニメNEXT100」プロジェクト等、プロジェクトブレーンにも多数参加。2018年からは国の成長哲学の革命と言われる小規模事業法成立を背景に、小規模事業者を地域振興の主役としたムーブメント形成のため一般社団法人を設立。
書籍では「サニーサイドアップの仕事術」や、スポーツマネジメントのモデルケースとなったビジネス手法を分析する「中田ビジネス」、2004年のプロ野球再編問題を選手会からの視点で記録した「勝者も敗者もなく」を監修。2017年末には自著として、PR的発想をテーマとした書籍として「人を振り向かせるさわぎのおこしかた」を発刊。現在は関連した講演活動やメディア出演などを行う。
関連書籍
サニーサイドアップの仕事術
PR会社としてスタートした同社が「PRという仕事の一環としてスポーツ選手のマネジメント」を始め、PR+マネジメントという今までにない手法で、企業と個人のきわめて効果的なブランディング戦略方法を構築した過程を、中田英のブランディング、イルハンのマネジメントとPR、そして中田をCBOに送り込み、広報宣伝部門をアウトソーシングすることでわずか半年で東ハトを再生した一連のケーススタディで、解説する。日本企業がいままで軽視し、もっとも苦手だった、「PR」の手法で、企業や個人の価値をマネジメントし、ニュースにし、ブランドとして確立し、その価値を拡大する–。21世紀の企業と個人にもっとも欠かせない「ブランド創造」の戦略の本として読ませる新しいタイプのビジネス書。
勝者も敗者もなく
性急な再編劇、虚ろな交渉、埋まらない溝、史上初のストライキ突入、そして信頼の萌芽 近鉄・オリックス合併報道から、終結まで、彼らは何を考え、どう動いたのか。選手会事務局、古田選手会長、礒部、三輪ら率いる12球団選手会それぞれのドラマを、インタビュー、記録映像、資料をもとに総括した迫真のノンフィクション。
人を振り向かせる”さわぎ”のおこしかた
「bills」「東ハト再生プロジェクト」「ホワイトバンド」「中田ビジネス」「前園現象」……。創造型PR商社サニーサイドアップを内外から見てきたPRのプロが教える目からウロコの思考法。業界人・社会人・学生を問わず、コミュニケーション巧者になりたいすべての人に送る一冊。